Birth Certificate について

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Birth Certificate について

このページでは、Birth Certificate について日本の制度との対比もしながら説明をしています。

Birth Certificate について

Birth Certificate (出生証明書)とは、本人の名前、生年月日、出生地、父母の名前などの身分事項を公的に証明するものです。

出生証明の記載事項

海外の出生証明書のイメージ

国により出生を証明する書類の書式は様々ですが多くの場合で共通する項目としては次のようなものがあります。

・氏名
・生年月日
・出生地
・父母の名前


Birth Certificate が意味するところと日本の制度との対応

ビザ申請、婚姻手続きなどで要求される Birth Certificate が意味するところは、通常「@医学的に子が生まれたという事実があり、Aそれを公的な機関が知るところとなり、B法令に基づいてその公的な機関がその出生を記録しているという前提のもと、Cその公的な機関が出生の事実を公的に証明するもの」ということです。

公的な機関が証明することによりその人物が実在しているということが分かり、生年月日、父母の名前などからその人物を特定することができます。また、家族ビザ申請などの場合、親子関係を証明するものとなります。


日本では出産に立ち会った医師や助産師が医師法に基づき出生証明書を作成します。この出生証明書は@の医学的に子が生まれたという事実を証明するものです。その後、戸籍法に基づき出生届を市区町村に提出することによりAの公的な機関が知るところとなり、日本人の場合は戸籍にBの記録がされます。戸籍に記録された個人の身分事項は、Cとして、市区町村長が発行する全部事項証明(戸籍謄本)又は個人事項証明(戸籍抄本)により証明することができます。よって、日本人の場合は、全部事項証明(戸籍謄本)又は個人事項証明(戸籍抄本)が出生証明に相当する公的な証明書ということができます。


また、出生届の「受理証明書」でも出生の事実を証明することができます。受理証明書は日本国内の日常生活では馴染みが薄い証明書ですが、外国向けの書類調製では一定量のお取扱いがあります。受理証明書は届出を提出した市区町村で届出をした人が申請取得できます。


なお、外国籍の子(日本との重国籍を含む)がその母国での出生登録をする場合は、@の部分の証明を求められる場合もあるようです。その場合は、出生届の「記載事項証明書」で証明することができます。日本以外の国での出生の登録をする場合等の必要書類は、必ず駐日公館などにご確認ください。


参考:日本国内で取得可能な「出生証明書」相当の書類(サンプル画像付きの説明ページ)


戸籍・受理証明を出生証明として使用する場合の留意点

『氏名』

「出生証明書」の項目の一つとして『氏名』が記載されます。戸籍などを翻訳する場合は『氏名』は通常パスポートのスペルと同じになる必要があります。

『生年月日』

「出生証明書」の項目の一つとして『生年月日』が記載されます。当然ですが『生年月日』は各書類間で一致しているものです。

『出生地』

通常、「出生証明書」の項目の一つとして『出生地』が記載されます。何らかの理由で出生地が現在の戸籍に記載されていない場合には、改製原戸籍・除籍簿なども併せて取得し出生地を証明する必要がある場合があります。

『父母の名』

通常、「出生証明書」の項目として『父の名』『母の名』が記載されます。


出生証明の書式

Certified Copy

出生届出そのものまたは登録簿を帳簿として公的な機関で保存し、出生の証明の要求があった場合は、その謄本(コピー)を作成し、それに真正な写しであるとの認証文を付けて発行される書式があります。この書式は Certified Copy で、日本語では謄本又は抄本です。
日本では平成6年法務省令第51号附則第2条第1項による改製以前の戸籍はこの Certified Copy の形で発行されます。


参考:Certified Copy について

Certificate

多くの国では人の出生・死亡の登録にコンピュータを導入しており、そのような場合は Certificate として発行される場合が多いようです。
日本でも平成6年法務省令第51号附則第2条第1項による改製以降の戸籍は全部事項証明または個人事項証明として Certificate の形で発行されます。


出生証明書/Birth Certificate」の雑学

出生の証明はその国の身分登録制度と大きな関係があります。 国により人の身分関係の記録制度は異なりますので、必ずしもすべての国で Birth Certificate/出生証明書 という統一されたタイトルの書類が発行されるということではありません。

出生を証明する書類のタイトル

CERTIFICATE OF LIVE BIRTH(アメリカ)
REGISTRO DEL ESTADO CIVIL Y CAPACIDAD DE LAS PERSONAS(アルゼンチン)
CERTIFIED COPY OF AN ENTRY Pursuant to the Births and Deaths Registration Act 1953(イギリス)
Extract of an entry in a REGISTER of BIRTHS(イギリス)
AKTA KELAHIRAN(インドネシア)
INSCRIPCION DE NACIMIENTO(エクアドル)
SUNNI TOEND(エストニア)
GEBURTSURKUNDE(オーストリア)
AKTE VAN GEBOORTE(オランダ)
Certified Copy Of Entry In Register Of Births(ガーナ)
ACTE DE NAISSANCE(ガボン)
CERTIFICACION DE NACIMIENTO(キューバ)
CERTIFIED COPY OF ENTRIES IN BIRTH REGISTER(キリバス)
CERTIFICATE OF REGISTRATION OF BIRTH(シンガポール)
Certified Copy of Entry in the Register Book of Births(ニュージーランド)
CERTIFICATE OF LIVE BIRTH(フィリピン)